
本記事のテーマ
ココがポイント
転職回数が多いことのメリットとデメリットの理解
記事の信憑性

本記事の想定読者
本記事では「転職回数」をテーマに書いていきます。なので、これから転職を考えている方や1度転職したけど再度転職しようと思っている方を想定読者にしています。
日本では転職もまだ完全には馴染んでいないため、「転職を繰り返す」ということに関して転職する側も採用する側もマイナスなイメージを持つ人が多いです。
そこで今回は、「転職回数が多くなること」の本質を詳しく解説していきたいと思います。
本記事を読むことで、転職回数という単なる数字を気にするのではなく、転職を通じてどうキャリアップしていくかの本質を学ぶことができます。
それでは、本題に入っていきましょう。
転職回数が多いことのメリット/デメリット

結論として僕の意見を先に書いてしまうと転職が多いことは全く問題ありません。むしろ、プラスだと思っています。
ですが、物事には必ず良い側面と悪い側面があります。悪い側面も考慮した上であなた自身がどう判断するかということが重要です。
早速、転職回数が多いことのメリットとデメリットを書いていきますのでしっかりと判断してみてください。
転職回数が多いメリット
ポイント
✔︎様々な視点から分析できるようになる
✔︎より的確な問題解決策等を考えられるようになる
✔︎職種や業界を横断した考えを持てるようになる
1つずつ解説していきます。
✔︎様々な視点から分析できるようになる
1つめのメリットは、「視点と分析力」です。
転職回数が多いとそれだけいろんな職種や業界で仕事をしたことになります。
そのため、その職種や職場ごとに環境や関わる人が違うので「価値観」や物事に対する「着眼点」などがより磨かれます。
1つの業界にずっといた人の価値観や視点といろんな業界を渡り歩いた人の価値観や視点では、前者はどうしても固定観念に縛られがちです。
ですが、後者の場合は多種多様な価値観や問題に直面することになるため、固定観念に縛られず様々な変化に対応することができる人材になります。
注意ポイント
異業種に転職することが難しい場合は、副業などのサイドビジネスかオンラインスクールを活用することが必要になります。転職する際に「副業OK」や「勤務拘束時間」をしっかり把握しておきましょう。
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✔︎より本質的な問題解決策等を考えられるようになる
2つめのメリットは、「問題解決能力」です。
転職を繰り返してたくさんの現場を経験すると様々な問題が起こります。「顧客対応」「社内企画」「人間トラブル」「会議プレゼン」などなど...
職種や業界が変わるだけでも起こる問題の種類は数え切れないです。
ですが、これらの問題に直面をして頭を「現場で」悩ますことによって本物の問題解決能力が身につくようになり、「問題に直面した数」によってより本質を突いた解決策が提案できるようになります。
経験もした上での解決案の提案と経験なしでの提案では、前者の方が圧倒的に説得力がありますね。
✔︎職種や業界を横断した考えを持てるようになる
3つめのメリットは、「思考力」です。
1つめと2つめのメリットの共通点は「経験」です。この経験を様々な職種や業界ですることで文字通り職種や業界を横断した考えを持つことができます。
例えば営業職の人が持っている考えとエンジニアの人が持っている考えってだいぶ違いますよね。
これが、営業職としての考えとエンジニアとしての考えをどちらも持っていたら非常に重宝される人材になると思います。
特に今の日本では企業に勤めて老後を迎えるということは非常に難しいです。だとすれば、これからは「個人で勝つ」しかありません。
そのためには、まず「スキル」と「視点」が必要です。1つのことにとらわれずに様々なスキルや視点を手に入れるのが転職の大きなメリットです。
転職回数が多いことのデメリット
注意ポイント
✔︎企業側から悪い印象を持たれる
✔︎大企業になるにつれて偏見が多い
デメリットについても詳しく解説していきますね。
✔︎企業側から悪い印象を持たれる
1つめのデメリットは「企業側の悪印象」です。
転職が多いということは「転職回数が多い=すぐに辞めてしまう」と考えてしまう企業も少なくありません。
これに関しては仕方がないことですね。雇う側からしたらすぐに辞めてしまう人よりも長く続けてくれる人を採用した方が良いと考える企業も多いですから。
解決策としては、面接時にあなたが発揮できるスキルや役立てる能力などをより具体的に伝えることが重要です。
「〇〇というスキルがあります!」
ではなく
「前職の経験から〇〇というスキルを身につけ、御社の××事業にも貢献できます!」
といった感じで、転職先の事業内容や部署ごとにどんな貢献ができるのかという具体例を挙げることで転職回数という壁はクリアできると思います。
自分の強みがわからないという方は「【簡単】転職への第一歩!「自己分析」のやり方」をあわせて読むと強みの見つけ方が分かります。
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✔︎大企業になるにつれて偏見が多い
2つめのデメリットは「大企業の偏見」です。特に上場企業などが当てはまります。
多くの人が上場企業などのいわゆる大企業への就職を自慢したがりますが、大企業ほど偏見の塊であることが多いです。
特に大企業は転職回数が多い人が受けても書類審査で落とされることもあります。
理由は簡単で「離職率」と「リスク回避」です。
株式公開をしている会社は必ず「たくさんの株主」がいます。そのため、株主が経営権を握っているため会社自体のメンツやリスクは回避したいというのが大企業です。
なので、転職するかもしれない人を採用すると離職率が上がりリスクが高いと考える企業が多いので、大企業へ転職したい方はそれなりの実績を持っていくしかないと思います。
僕個人の意見としては大企業はおすすめしません。先ほども書いた通り株式を公開している企業は株主の不利になることは基本的にはできないので、何かにチャレンジしてスキルアップ することは非常に難しいと思います。
それよりも成長が著しいベンチャー企業やスタートアップ企業に転職する方が超大変ですが、成長スピードも超速いのでおすすめです。
ちなみに上場企業への転職リスクに関しては「上場企業に転職しない方がいい理由3つ【あなたの目的は?】」で詳しく紹介しています。
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転職回数よりも実績とスキルで判断する企業を選ぼう

結論として、転職回数という単なる数字を見て判断する企業よりもこれまでの実績とスキルで判断してくれる企業を探していきましょう。
面接時は90%以上の確率で「なんでこんなに転職しているのですか?」と聞かれると思います。
ですが、そこの説明で実績とスキルを評価してくれそうな企業をこちら側も面接するというのがおすすめです。
どうしても「雇用側 > 転職者」になりがちですが、あなた自身が企業側を面接するという気持ちも大切です。
今どき、単なる転職回数という【単なる数字】よりも実績やスキルといった【価値提供力】を判断材料にするべきなので、その考えに至っていない企業への転職は避けるようにしましょう。
注意ポイント
企業側の選別も転職者には重要な要素です。決して「雇われの身だから...」とあなた自身を過小評価するのはやめましょう。
今回はこれで以上です。
転職というツールを正しく活用できるように日頃から本質思考でいきましょう!